某月某日、某組『i』の撮影で会津若松。朝起きて、日記を書く。本日からナイターシフトなので、たっぷり昼寝しておかなきゃだな。アタシャすぐに眠くなっちゃうので、ナイター撮影ではお昼寝しないとなのだ。今回のホテルはとても豪華なのだが、喫煙部屋がなくタバコを吸いに外に出なければならず億劫。会津はまだまだ寒くて、ヤッケとビーサンという軽装で来たことを後悔した。そういや昨日のリハでも、日が暮れてクソ寒い中、ひとりだけビーサンで周りの侍衆から「アイツ気合入ってんな」的な視線を感じたが、ただビーサンしか履いてこなかった愚か者なだけであり、決して気合が入っていたわけじゃないのだ。午前中、ホテルを出て歩きながらセリフ念仏。あの大人数を前に芝居なので、緊張するもんな。1時間、会津若松の街をウロウロ。蔵造りの古い建物が多くて歩いていても楽しい。これでジャンパーがあれば最高なのになあ。やっぱりヤッケだけだと寒いわ。ナイター撮影のため14時に現場「日新館」入り。すでに先発の武士団が衣装を身につけていて物々しい雰囲気。そして支度場に入るとそこは戦場だった。支度班の衣装部さん、メイク部さん、持ち道具さんが野戦病院のごとく走り回っていた。そりゃそうだ。時代劇の扮装を300人以上作らなきゃならない。衣装部さんがいなかったので、袴はわからないけど上着だけ着ておくかと、腕を通していたら「勝手に着せちゃダメ!」と、宮本まさ江さんの叫び声が聞こえたから、大慌てで脱いで、正座で待つ。これだけの人数を作らなきゃならないなんて地獄だな。まさ江さんに衣装を着せてもらったら、メイキングのカメラが回る。「俳優にとってまさ江さんの衣装ってどんなものですか?」なんて言うので「まさ江さんの衣装があるおかげで芝居できてます。アタシは監督の言うことは聞かないけど、まさ江さんの言うことはなんでもハイ! です、おっかないから」って言っておく。しばらくフザケて答えていたらメイキングだと思っていたカメラが、まさ江さんを追った某ドキュメント番組のカメラで、腰を抜かした。いやー、まさ江さんに某番組か! すごく嬉しい。映画界には他にも凄い人が沢山いるから、ぜひ記録してほしい。現場開始まで時間があったので、染谷将太くんや一ノ瀬ワタルくん、淵上泰史くんとおしゃべり。染谷くんから、現場に出店されているケイタリングというか豪華版お茶場・「クラフト」の存在を聞く。知らなかったので早速連れて行ってもらうと、現場の一角に出店みたいな豪華なお店があった。お茶・コーヒーは各種ブランド物で、お菓子も充実し、おでんや肉まんまである! すげえ! 倅を連れて来ればよかった。こんな夢のような場所があるなんて知らなかった。アタシは数々の低予算作品をこなしてきて、「あれ? お茶ないっすか?」なんて聞こうものなら「テメエのツバでも飲んどけ!」って逆に怒られちゃうような経験をしてきたから、嬉しくてはしゃいでしまった。日没後、いよいよ撮影が始まるが、この数の群衆を裁くだけで大変だな。アタシの芝居部分もやったが、某さんが丁寧に演出してくれた。ただ、あれだけ練習したセリフでも、自分の名前を間違えたり全く違うことを言ってしまう事があった。珍しく緊張したが、それは主演のOさんに対してではなく、本番中300人の群衆に注視されている事による緊張だったと思う。こんな規模感の撮影は初めての経験。まあ、仕方ねえ。しかしこれを経験した事で、肝が太くなったかもしれない。ああ、もっと嘘をつかない芝居が出来るようになりてえなあ。てっぺんを超えると食事休憩で、ホットミールのフォーが出た。メチャ美味い。時間とともに気温が下がって、ジャンパーを脱ぐと震えてしまう。地面が濡れているので足袋も凍るくらい冷えて、指先の感覚がない。クソ寒かったがそれは皆(俳優部もスタッフも)同じだ。4時に撮影終了、5時ホテル着。すぐに寝たかったが、今日の芝居を反省してしまって寝付けず。悶々としながら今日のセリフをブツブツ言う。
某日、某組『i』の撮影で会津若松。11時起床。眠い。カミさんに電話。倅は義父母と長野旅行。二度寝ができそうもないので散歩。野口英世にまつわる建物が点在している。コンビニで買い物して日記を書く。時間があったので、増村保造監督『赤い天使』をユーネクストで観る。これ、ある意味すごい映画だ。やっぱり増村保造作品って面白い。15時ホテル出発。主演のOさんと一緒で、ポツポツ話す。支度場に入り衣装部の千代田さんや小道具の郷原さんとヤイヤイやって、撮影現場へ。侍衆で、高崎映画祭帰りの佐藤五郎さんが合流。五郎さんと会えてキャッキャする。撮影前から雨が降り始め、何度か撮影が中断。またも地下足袋が濡れて足元から冷える。夜、遠藤雄弥くん、山田孝之くん、山中崇さんが現場に合流。みんなに会えて嬉しい。遠藤くんとは大御所俳優コントをして、山中さんにはじゃれて甘える。山田くんにはわざとぶつかって通せんぼをして驚かせた。キャスティングの田畑さん山下さんも現場応援に来てくれていた。撮影は350人の群衆シーンでただでさえ大変なのに、雨が止まずに各部署悪戦苦闘している。てっぺんを回って、支度や片付けであまり寝れていない衣装部のレジェンド千代田さんが「映画にはツブシって技術があるんだよ。夜、寒かったり眠かったりするのが辛いから、先人が発明した立派な技だよ。みんな知らねえのかなあ? レンズ変えりゃあいいんだよお」と、深夜のテンションでフラフラしながらボヤいていたのが可笑しかった。「俳優部が寒さ暑さをぼやくな」って言われるが、主演のOさんもびしょ濡れの足元で寒さに震えているので、頑張んなきゃなと思う。5時に終わってホテルに戻る。山田孝之くんと部屋飲み。山田くんはアタシが大好きな俳優。山田くんの話は面白いのだ。うだうだと朝7時まで飲み、倅から電話がかかってきたのでお開き。
某日、某組『i』の撮影で会津若松。13時起床。シャワーを浴びる。まだナイターシフトの体にならない。もうちょっと寝たいなあ。『2nd』上田くんから原稿修正の連絡があったので、直して送る。シナリオを読み返して、ユーネクストで増村保造監督『兵隊やくざ』観る。アタシの大好きな映画。出発時間が下がって19時出発になったので、仮眠。現場に入るとまさ江さんが足袋濡れ対策で靴下の上にジップロックを履かせてくれる。これで靴下までは濡れないはずだ。ありがてえ。出番まで時間があったので伊藤英明さん、一ノ瀬ワタルくん、渕上泰史くん、染谷将太くんとおしゃべり。一ノ瀬くんのタイ時代の恋話がメチャクチャ面白くて、腹を抱えて笑った。撮影現場に呼ばれていくと、ドローンを使った群衆カット。細かい雨が降り始め、気温も下がってきたのでメインキャストはワンカット毎に暖かい控え室に案内される。しかし、サブキャストやエキストラの方々は、ジャンパーを羽織って待っている。キム兄や五郎さんも待っているのだ。アタシは控え室に案内されるが、先輩たちが現場にいるので、そこで一緒におしゃべりしていた。ホント、仕方ない事なのかもしれないが、俳優部間の待遇のヒエラルキーはなんとかならんものだろうか? 「マツーラくんは控え室行きなよ」と言われると、なんだか勝手に壁を感じる。難しい問題だ。五郎さんと話していたら「6時に現場を出て、1時間バス移動し、3時間ホテルで寝て、現場に向かう」サイクルだそうだ。キツすぎるよなあ。バラしに時間がかかるし、支度始めもアタシたちより全然早い。仕方ないとはいえ、ムムムと思う。深夜、夜食はシチューだったが山田くんに食うのを阻止される。現場で監督の某さんと話す時間があり、「40歳になったら一線から身を引いて、後輩のプロデュースや企画・脚本の仕事に回りたい」という話を聞いた。なるほどなあ。でも、某さんの演出は受けたいから「自主映画でいいからたまには監督してくださいよ」と伝える。夜2時過ぎにアタシの出番が終了。明日は雨だから撮影中止との連絡を受け、渕上くんとホテルまで送ってもらう。山田くんから「バーで飲んでます」とメールが来たので、渕上くんを誘って3人で飲む。小さなスナック的バーで、店主のかなちゃんとお客さんの元海保の兄ちゃんもまざってワイワイやる。アタシは山田くんとジャレ合うのが好きだ。渕上くんが「仲良いっすねえ」と感心していた。山田くんは今日で出番終わりなので残念だ。朝7時過ぎまで飲んで、3人でホテルに戻る。山田くんが奢ってくれた。年上なので金を出すが「ハゲからは取らない」と言って全部出してしまう。ご馳走様でした。明るくなった会津若松の街を、ジョーダン言いながら歩いているのが楽しかった。
某日、某組『i』の撮影で会津若松。本日は雨のため撮影中止で、全体撮休。11時に起きる。朝まで起きていたのに長く眠れない。散歩兼昼飯でも食うかと街に出ると、偶然、伊藤英明さんと会う。「お、マッチャン、飯食った?」「やー、今からです」「じゃあ、一緒に行こうよ。うなぎとソースカツ丼どっちがいい?」「あ、ソースカツ丼がいいっす」とそのまま歩き出す。伊藤さんは今回初めましてだし、なんだか勝手に「芸能人」だと思っていたのだが、アタシや五郎さんが、松角洋平さんに可愛がってもらっていると知ったら、気遣ってくれるようになった。や、気遣ってくれるはおかしいか。興味を持ってくれたの方が正しいな。歩きながら今回の参加経緯やこれまでの仕事をバカバカしく話す。伊藤さんは気取ったところがなく、一緒にバカ話をしてくれる。なんだかアタシが勝手に勘違いしてたのかもな。カツ丼屋「なかじま」で特上煮込みソースカツ丼となめこ汁を食う。カツ丼の肉は特上だけあってめちゃくちゃ美味くて驚いた。初めて食事するセンパイの前だったが、ガッついてしまった。アタシがヒトリで来ていたら、特上は絶対頼めないもんな。伊藤さんは当たり前のように奢ってくれた。ご馳走様でした。店を出てブラブラしながら話していると、伊藤さんが中央競馬の馬主で3頭走らせていたことを知る。その流れで「マッチャンはギャンブルどう?」「まあ、競輪を嗜む程度に」「じゃあパチンコでも行く?」となって二人でパチンコ屋へ。アタシはなぜ、会津若松で伊藤英明さんとパチンコ屋に行くのか? 自分でもよくわからない状況だったのが面白い。まずスロットで並んで「パルサー」を打つが全然ダメ。5千円突っ込むがカエルすら出ない。まずいなあ。伊藤さんが1パチの「フィーバークィーン」を打っていたので、教えてもらいながら隣で打つ。伊藤さんが昔よく打っていた機種らしい。そもそもアタシはスロットばかりでパチンコは打たない。でも、1パチ(1円パチンコ)だから気楽に打てるし金も減らず、なかなか面白い。しばらく打っているとなんだか演出が多くなり、連チャンが始まった。この連チャンが全く途切れないのだ。「店員さんにゴトを疑われるんじゃないか」ってくらい途切れず連チャン。伊藤さんも笑っていた。しかし先輩を待たせて、いつ終わるかわからん連チャンを打つ後輩の身にもなってほしい。伊藤さんはかれこれ1時間近く待ってくれているのだ。「もう止まってくれ!」って願ってしまった。結局1万2千円出してトータル4千円のプラス。よかったー取り戻せて。伊藤さんも「よかったねープラスになって!」と喜んでくれていた。そのまま歩いて日帰り温泉「富士の湯」へ。二人で温泉とサウナに入る。別行動をしていたら、途中で伊藤さんを見失い、しばらく待っていたが出てこなかったので、先に帰ることにした。しばらくたって電話があって「ごめんー指圧受けてたよ。夕飯どうする?」「や、今コンビニで買っちゃったんですよ」「あ、ごめんね。じゃあまた」伊藤さんは寿司を誘ってくれたが、お湯を入れたカップラーメンがあったので諦めた。夜、日記を書いて、埋蔵金の原稿に手をつける。体がナイターシフト化しているからか寝付けず。ユーネクストでジョン・ウー監督『男たちの挽歌』を観て寝る。
某日、某組『i』の撮影で会津若松。11時起床。本日は倅の誕生日だったのでスカイプして、おめでとうを伝える。初日以来ナイターシフトが続いたため部屋の清掃を断っていたのだが、今日はチャンスなので外出。ぶらぶらと歩きながらずっと気になっていた「赤べこの絵付け」を体験しに「手作り体験ひろば 番匠」へ。ここでは赤べこちゃんに絵付けができるらしい。3、40分お散歩しながら歩く。「番匠」では家族連れやカップル、老夫婦で満席。ひとり客はアタシだけだった。白と黒の塗料と筆を渡され、無地の赤べこに自由に絵付けができる。これは楽しい。アタシは集中して絵柄を描き入れ、乾燥させていると、老夫婦に「こんな細かく模様入れられるんですねえ、見事だ」とえらく褒められる。「チヨちゃん! この方の模様見てよ!」なんて大声で言われてしまい、チヨちゃん始め周りの方々も集まって「細かくて凄いね」「なんかやってる方かしら?」なんて即席品評会が始まってしまい、偉く恥ずかしかった。しかし、1200円で赤べこちゃんに絵付けできるのは貴重だし、ありがたいわ。これを倅の誕生日プレゼントにするべえ。赤べこちゃんを抱えながら再びフラフラし、トンカツ屋「番番」に入る。昨日、伊藤さんに食わせてもらったソースカツ丼が美味かったので、「番番」でもソースカツ丼を注文。「なかじま」のソースカツ丼は煮込みカツ丼だったが、「番番」のソースカツ丼は、揚げたでかいカツに濃いめのソースをドブ漬けしてあってこれもまた美味かった。カツを食って丼のご飯をすくおうとしたら、カツの下には大量の千切りキャベツ。ヒトっぱし入れてもご飯に届かないのだ。この大量キャベツとどぶ漬けソースカツがベストマッチ。メチャクチャ美味かった。再び歩いてブラブラしながらホテルに戻る。本日の入り時間は20時40分出発予定なので、仮眠。夕方起きて、カミさんにスカイプ。赤べこちゃんを自慢すると「アンタ、本当に仕事してんの? ずいぶん暇そうじゃない? 遊び行ってんだろ、こっちはワンオペで大変なのに!」と怒られてしまう。赤べこちゃんを自慢するべきじゃなかった。赤べこちゃんは倅のお誕生日プレゼントなのだが、「自分がやりたかったガラクタを、倅に押し付けんな!」とも怒られた。参ったなあ。ナイター対策で仮眠をとって、20時ホテル出発。支度して一ノ瀬くんや五郎さんとおしゃべり。本日はドローンカットの撮影。アクション部さんの水落あり。クソ寒い中、何度もお堀の水に入るアクション部さんを、心底尊敬した。アタシはそのカットだけで出番終わり。Oさんと伊藤英明さんと一緒にホテルに戻る。伊藤さんから「マッチャン、夕飯食いに行こうよ」と誘われて、深夜2時近かったが、韓国料理屋を目標に歩き出す。深夜の会津若松の街は人出が全くない。伊藤さんとバカ話をしながら歩いていたが、目的の韓国料理屋が閉まっていた。腹が減っていたのでショックだったが「駅前に行けば何かしらお店がありますよ」なんて言って、さらに10分くらい歩く。駅前まで行ったが、明かりのついている店が全くない。参ったなあ。二人でフラフラ彷徨いながら、メイン通りを歩くが営業している店はない。や、そもそも明かりのついている建物がない。伊藤さんが突然「このまままっすぐ行けば吉野家あったよね?」と言う。ああ、そうだ! 初日に吉野家の牛丼を食ったわ。「あ、あります! 吉野家行きましょう!」「マッチャン、何食う?」「特盛つゆだくっすね」「それならさ、並盛りにして牛皿2杯つけようよ」なんてウキウキ話しながらメイン通りを20分歩く。ようやく吉野家の看板が見えたが、電気がついていない。「マッチャン、なんか暗くね?」「や、節電じゃないっすか?」なんて言いながら店に行くと、店員さんが厨房にいるがドアが開かない。看板に営業時間が24時終了と書かれていた。「ひでえ話だなあ」と伊藤さんは笑っていた。結果、コンビニで蕎麦とシュークリーム、豆大福、チョコモナカジャンボを買ってくれて、伊藤さんの部屋で食う。飯を食ったら伊藤さんがコーヒーを入れてくれて、バカ話をする。あまり遅くまで先輩の部屋でヘラヘラしてたら悪いかなと思って、帰ろうとすると「まだいてよマッチャン」と言われ、結局3時半までケラケラしてしまう。伊藤さん、優しいし不思議な方だ。「これなら部屋で吸えるよ」と、蒸気のタバコもどきまでいただいた。ありがとうございました!
某日、某組『i』の撮影で会津若松。11時に起きる。倅とスカイプ。本日の昼飯はメイク部の田中さんと木村さんと待ち合わせ、割烹「田季野」でわっぱ飯の会津セットを食う。五種盛りのわっぱ飯にネギが1本入った会津蕎麦のセットだ。これがめちゃ美味かった。初めて食ったわっぱ飯だったが、米がふっくらして美味いし、ネギ蕎麦も絶品。美味えモノってたくさんあるんだなあ。3人で1時間ほどおしゃべりしながら飯を食う。午後、部屋で昼寝。夕方に起きて日記を書く。19時に現場入り。支度をして喫煙所に行くと、木村知貴さんと佐藤五郎さんがいておしゃべり。木村さんも五郎さんも、今日は出番がないのに呼ばれてしまったらしい。もう、この人数をさばいていたら、誰が必要か把握できないのだろうなあ。本日は主演のOさんとの絡み芝居を一連で撮っていく。23時の夕休時に監督の某さんと話す機会があった。某さんは「ネットフリックスの視聴者って、半数がスマホなんです。残りはアイパッドとテレビなんですが、テレビで観る視聴者は30%くらいなんです。だから配信作品では映画と違って、意識的にテンポを早く演出するように心がけてるんです」と教えてくれた。配信作品とテレビドラマと映画ではやはり演出が違うのだ。某さんから演出で「テンポアップ」を求められたことがあったが、そういう理由だったのかと合点がいった。俳優がそこを意識してはいけないのかもしれないが、アタシは納得できたし寧ろその演出に乗っかりたいと思った。視聴者を離さない芝居か。映画演技の根本からはズレるかもしれないが、それも面白い。夕休後はそれを意識して芝居した。過剰になった部分は感じたが、某さんはオッケーを出してくれたのでよかった。セッティングチェンジの時、某さんから「マツーラさんの芝居はキュートで見入っちゃうんですよ」と言われて嬉しくなる。キュートなんて言われたことないもんな。午前4時に撮影終了。本日で会津ブロックの自分の出番は終了。明日から本隊は、いよいよアクションシーンの連続だ。怪我や事故のないように進んでほしい。帰りにOさんと一緒になってポツポツ話す。「怪我なくやってください」とお伝えする。部屋に帰ってシャワーを浴びてパッキング。昨日は倅の誕生日だったが、帰れなかったので始発で帰る。
某日、始発で帰宅。9時半に自宅に到着する。ホッとする間も無く、カミさんから「あんたすぐ寝る気でしょう? 寝かせねえぞ! 倅があんたと桃鉄やるの楽しみにしてたんだから一緒に遊べ」とドヤされる。一睡もせずに帰宅したので、寝る気満々だったアタシは出鼻をくじかれた。倅は「ゴリ、俺、さくま名人に勝ったんだぞ」と、目をキラキラさせながら桃鉄自慢をする。「お、俺も桃鉄やりたくて始発で帰ってきたんだ」無理してはしゃぎながら桃鉄をやる。アタシは座ってやると寝てしまいそうだったので、立ちながらプレイした。午前中はぶっ通しで桃鉄をやって、昼飯を食った途端、電池が切れたように寝てしまう。さすがにカミさんも起こさないでくれた。夕方、起きて移動費の清算をやる。夜、再び倅と桃鉄。寝る前にユーネクストで北久保弘之監督『老人Z』を観る。最後の終わり方が時代を感じさせる。嫌いじゃない。利重剛さんに手紙を書く。