某月某日、内装仕事で工房。先日出た廃材や溜まりに溜まってしまった工房内のゴミを処理場に出す。本日は伊藤くんと嶺豪一くんと3人でバタバタやる。朝イチでハイエースに満載の混載ゴミを積み込み、廃棄。アタシと伊藤くんは工房に残って、塗料や左官材の片付け。道具を洗ったり手直ししたり、収納場所を作ったりと飯も食わずに動く。午後、鉄ゴミやFケーブルを溜めた銅ゴミを金属スクラップ所に出しに行く。このスクラップ場は、24時間365日稼働している限りなくグレーなスクラップ場なのだ。労働者は全員アジア系外国人の方々。しかし他より高く買ってくれる。銅が値上がりしていて、Fケーブルの袋が予想の倍近い値段で引き取ってもらえた。現金を受け取って「このまま領収書を渡さずに、アジングロッドを買っちゃおうぜ」と豪一くんを嗾すが、熊本の九州男児である豪一くんは「それは出来ないっすよ」と怒るので「冗談だよ」とごまかしておいた。汚れきったハイエースも洗車して、工房もだいぶ綺麗になった。夜、『十一人の賊軍』の全体打ち上げ。銀座のパーティー会場だったのだが、どこかわからず迷う。しばらくウロウロしていたら銀座に似つかぬ大声で話す集団がいたので、観察すると『賊軍』の俳優部だった。なんだかヤカラっぽい。受付で白石組の集合写真をいただく。鋸南で撮った写真だ。嬉しい! 久しぶりの全体打ち上げだったけど、やっぱりいいなあ! スタッフさんとワイワイやる。みんな現場姿とは違ってオメカシしているので、アタシは女性スタッフの方々に目移りしてしまう。や、現場時からアタシャ見抜いていたのだが、みんなキレイだしカワイイ。イイねえ。最高だわ。会場のスクリーンにはスチール写真が映し出されていて、みなイイ顔してやがる。撮影現場では各自、色々あったでしょうが、それも含めて映画だし気持ちよく打ち上がっていた。仲野太賀くんがジャンケン大会の司会を買って出て、みんなを盛り上げていて尊敬した。こうやってスタッフさんを労える俳優って貴重だし、素晴らしいと思う。吉沢悠さんから「マツーラくん、『オノダ』観ました、素晴らしかったです。今回知り合えて良かった」なんて過分なお言葉をいただく。や、アタシは監督に言われたようにやっただけで、アルチュールの演出がイイんです。新発田弁指導の伊藤富美也さんからも「『岬の兄妹』観てますますファンになりました」なんて言われちゃったけど、今回アドリブ部分のセリフなんか全部伊藤さんが教えてくれた。本当にお世話になった先輩なのだ。お世話になったといえば、この作品に関わった全てのスタッフ・関係者に感謝しなきゃならねえ。毎回思うのだが、誰一人欠けても映画は成立しないのだ。本当にありがとうございました。楽しい打ち上げだったが一次会で帰る。佐藤五郎さんと松角洋平さんとおしゃべりしながら有楽町線に乗る。いい打ち上げだったなあ。ああ! 最後に白石さんに挨拶してねえや! マズったなあ。近々大泉にいくか。とにかく、イイ映画になる予感がするなあ。完成が楽しみすぎるぜ!
某日、あっという間にもう12月か。年々時間が経つのが早く感じてしまう。毎年思うのだろうが、この感覚ってなんなんだろうなあ。朝、倅を小学校まで送る。道中、今日からお泊りに行く館山の釣り話。倅はサビキ釣りをやらせようと思うのだが、釣った魚を食うのを楽しみにしている。よし、倅の海釣りデビュー戦。絶対に釣らせてやる。ホントはアタシも竿を出したいのだが、今日は我慢だな。実家に顔を出すと次男の伸也が帰ってきていた。伸也と『浪子回頭日記』の私費出版の話をする。毎年日記を1年分まとめたペーパーバック本を出したいのだ。立派な装丁なんかせずに、ぺーパーバックがいい。アメリカでは浸透しているっぽい、本を読み捨てる感覚はあまり理解できないが、この日記に関してはそういう本の方が向いている気がする。9時から小学校の体育館で開催されている児童作品展を見学する。各学年の児童が作った図工作品(絵と立体作品)が展示されていた。1年生はアクリルで下絵を描き、黒のクレヨンで上書きして、黒部分を思い思いに削った作品。みんなの絵を観ているとキャラクターやマンガ絵を模したような作品が多かったが、数点目を引く作品があった。そのうちの1点が倅の絵で、病的なほど緻密な削り取りをしていてその手数の多さに驚いた。しかもタイトルが「じごくのもんばん」。身内贔屓ではなく、面白い作品だ。立体は紙粘土で人形を作っていたが、多くがアニメ的なカワイイ人形だったが、倅の人形はトゲトゲしていてこれも手数が多い作品だ。なんでもそうだと思うが、手数の多さって集中力が必要だし作品の持つ力強さにつながる。アタシの好きなすごくイイ人形だった。興奮して先に見ていたカミさんに電話する。倅の作品を褒めたら、カミさん曰く「みんなと違う質のモノだったから本人はバカにされたらしいんだ」「はあ? 他人と似たようなモン作ってもしょうがねえだろ! 想像力で勝負してるんだから、他と違うってずば抜けた作品ってことでしょうが!」と怒ってしまう。ああ、ガキの頃からムラ社会的全体主義的差異を排除する発想をしちゃうなんてホント不幸だよな。違いを認めることが大事だと思うし、美術なんてそれを学ぶ時間なんじゃねえの? ホント、そういう「右にならえ」「赤信号みんなで渡れば怖くない」で安心するクソ思考は理解できねえ。個々を尊重することだ! いつまでそんな思考で止まってやがんだジャパン人よ! と、憤ってしまう。そのまま「カフェ・ド・クリエ」で今週の日記をバタバタ書く。館山にいる太田さんに電話して、今日の釣りのアテンドをお願いする。午後、倅を学校まで迎えに行って、そのまま2人で館山へ向かう。秋津から新宿までは電車で。道中、倅は「サビキ釣りってどうやるの?」「アタリが来たらわかるかな?」と今から初体験する海釣りでアタマがイッパイだ。こりゃあ釣らせてやりてえなあ。新宿から館山までは高速バス。バスの車内にトイレがあることに感動していた。一緒にお菓子を食って少し寝る。5時過ぎに館山に着き、歩いて10分「YANE館山」へ。「YANE館山」がアタシたちが内装をやっている物件で、いまだ工事中だが3階の宿泊施設にお泊まりしている。早速太田さんに挨拶し、車で相浜漁港へ。夕まずめは過ぎてしまったが、アジをバカ釣りした縁起のいい漁港。倅は太田さんからサビキ釣りの指導を受けて、竿を出す。湾内は静かで、毎日相浜にいるアジングおじさんたちも全く釣れていない。サビキを落としても反応なし。アタシは自分が竿を出したかったが「倅が釣れるまでは我慢しな」と太田さんに言い渡されていた手前、我慢する。太田さんが竿を出すが「シーバスの群れが来ちゃっててアジがいないわ」と言っている。底の方にシーバス(25センチサイズなのでセイゴ)の群れがウロウロしていた。場所を変えながら倅に竿を出させるが、アタリなし。だいぶ気温も下がって風も出てきた。倅は寒さに震えながらリールを巻いていたが、こりゃあダメだわ。太田さんも「場所を変えよう」と言ってくれたが明日の朝釣りもあるので、本日は終了。ボウズを食らった倅も悔しがっていたが、太田さんが「倅に釣らせてあげられなかった」と、一番悔やんでいた。スーパー「おどや」で夕飯、朝食の買い物。倅は普段食べられないカップラーメンやイカフライ、マグロの切り身を購入。宿泊所で食って、倅はご機嫌だ。風呂も「1日くらい入んなくっても死なねえ」と本日は免除。さらに太田さんがパソコンで『鬼滅の刃』まで観せてくれたもんだから、「オレ、月曜までココに居たい」と言い出す。倅は宿泊所を「太田さんチ」と呼び、「ゴリ、毎週太田さんチ来ようね。毎日釣りして遊ぼう」なんて楽しそうに言う。気に入ってくれてよかった。明日も早朝から釣りなので、早めに寝る。
某日、館山で倅と釣行。朝、4時半に起きるとすぐに倅も起きる。コーヒーを落として、倅には焼きそばパンを食わせる。倅が我慢できず、太田さんを起こして朝釣りに出発。まずは相浜漁港へ。堤防で投げ釣りおじさんたちに混じって竿を出すが、魚は全くいないし潮の流れが強くておかしい。それもそのはず、昨夜フィリピン近海でマグニチュード7・7の地震が起き、ここ館山でも1メートルくらいの津波が来たそうだ。アタシはぐっすり寝ていて気付かなかったが、投げ釣りおじさんの話だとサイレンと警報が流れたらしい。カミさんや親父からも深夜にメールが入っていて、館山にいる倅を心配していたそうだ。投げ釣りおじさんたちは「潮の流れも強いし、魚も沖に逃げてるんだべ」なんて言っていた。そうか、それで昨夜も魚影がなかったのかな? 太田さんは倅に何としても釣らせようとサビキの仕掛けを調整したり、オキアミを変えたりしてくれている。しかし朝マズメを過ぎてもアタリがないので、相浜を諦め隣の布良漁港へ移動。布良は相浜より広いし、魚種も豊富でアタシが大好きな漁港なのだ。ここでは2人組のお兄ちゃんが先にサビキ釣りをしていてチョロチョロあげていた。早速、倅に竿を出させるとイワシの群れがベイトを追ってやってきた! 太田さんがここぞとばかりにコマセを撒いて群れを引きつけてくれる。運よく倅の仕掛けに食いつき、とうとう初釣果! 倅、生まれて初めてのオカッパリで小イワシを2匹上げた。太田さんもサビキ釣りに切り替えてイワシを上げる。アタシもコマセ撒き係として、イワシの群れを寄せる。何度か群れが寄って、倅と太田さんが10匹くらいの小イワシをゲット。倅はもうひとりで上げる事ができるようになった。魚影がなくなったので、再び移動。今度は大きく動いて、千倉港へ向かう。バケツの中で釣り上げたイワシが泳ぐ姿を見て、倅は「どうやって食べるの?」「お刺身で食べたいなあ」なんて太田さんにねだっている。千倉でもコマセ作戦を決行し、倅が5、6匹の小イワシを上げた。もうイッパシの釣り人気取りの倅は「太田さん、群れがきたよ!」とか「ゴリ、エサ投げて」なんて指示までしてくれる。昼まで釣りを満喫し、宿泊所に帰って釣り上げたイワシを料理。大きめの2匹は刺身に、残りは天ぷらにして食う。いつもは小骨のある魚は食わない倅だったが、自分の釣ったイワシは丸ごと食っていた。やっぱり釣りたての魚は美味い! 倅も驚くくらいご飯を食う。魚をさばくところは怖がっていたが、やっぱ自分が釣った魚は特別だよな。休日を潰して倅を遊ばせてくれた太田さんに感謝し、帰ろうとしたが倅が帰りたがらない。仕方ないので、2人で歩いて北条海岸まで散歩。海岸沿いを宝探ししながら散策。倅が錆びきった十円玉を見つけて大はしゃぎ。桟橋も探検する。海は大風で荒れ始め、波をかぶった桟橋歩きはなかなかスリリング。4時半発の高速バスに乗って帰宅。流石に帰りの車内は、眠りこける倅であった。帰るとカミさんにいかに海釣りが楽しかったか自慢していた。「ゴリ、来週も金曜から太田さんチに行こうな」と言われるが、移動費や食費などなかなか散財してしまったアタシは素直に「おう」とは言えなかったのであった。
某日、内装仕事で館山遠征。朝4時半起床で館山にとんぼ返り。なんつー贅沢な移動だ。移動読書は、古今亭志ん生著『志ん生芸談』。8時過ぎに現場着。昨日までお世話になった太田さんと作業する。本日は窓枠のカチオン左官や下地処理、残塗装を潰していく。館山の現場は朝・夕で釣りができるのでそれを励みに勤しむ。昼飯は抜き。『賊軍』で54キロまで減量したがすでに戻ってきている。カミさんから「また減量だって食事制限するのが面倒臭いからそのままでいろ」と厳命されたのに、困っちゃうな。夕方、作業のキリをつけて太田さんと布良漁港へ出撃。布良漁港の奥の岸壁にライトを当ててのぞいてみると、赤く目玉が光っている。伊勢海老ちゃんの目玉が赤く光っていたのだ。驚いたな。ベイトはバチャバチャしているが、アジは見当たらない。所々でシーバスが群れていた。メインラインが0・4ミリなので怖かったが、シーバス狙いで赤ラメワームをつけて投げる。追いかけては来るがなかなか食いつかない。太田さんが「ワームを大きく動かす方がシーバスは食いつく」と教えてくれたので、意識的に大きくワームを動かしてみる。1回アタリがあったが、合わせ損ねてしまった。残念! 明日の朝、再チャレンジを誓い「オドヤ」で食料を買って帰る。本日は浴槽に湯をためて入った。まだシャワーが設置されていないので湯船につかるだけだけど。それでも体が温まって気持ちいいな。夕飯は太田さんとカップ麺、メスティンで炊いたご飯、豚コマ焼肉、キムチを食す。太田さんとシーバス対策を語り合い、就寝。
某日、内装仕事で館山遠征。朝5時起床。アタシはコーヒーを落として、太田さんは起床後すぐにトイレ。2人でコーヒーをすすって相浜漁港へ出撃。相変わらずアジはおらず、シーバスが群れている。今朝は朝マズメのタイミングとも合い、シーバスの食い気がある。投げてアクションを大きくして追わせるとすぐに食いついてきた。太田さんがシーバスを2匹上げる。アタシも30センチはないサイズだが、1匹初シーバスをあげた! やったねー。コイツはエラやヒレが凶暴な硬さで手を切りそうになる。3匹のシーバスをバケツに入れて、布良漁港へ移動。ここでもシーバスの群れにキャストするが、食い気のある時間を過ぎたらしく全くアタリなし。太田さんがカマスの群れを掴んで、1匹上げた。アタシもカマスチャレンジをするが、釣ることはできなかった。熱中し過ぎて、いつの間にか8時近くなっていたので慌てて帰る。3匹のシーバスとカマスちゃんを、サクッと3枚に下ろして下処理だけしてすぐに仕事。窓枠のガラスブロック設置や鉄部の塗装、コーキング作業。昼飯にカマスの塩焼き、シーバスの刺身、シーバスのバタームニエル。美味えなあ! カマスなんか最高だ。刺身は独特の臭みを感じたが、これは下処理の失敗だろうな。ムニエルでバクバク飯を食ってしまう。夕方、周平さんやシノブさんデザインチームが打ち合わせで現場入り。打ち合わせが思いの外紛糾してしまい、終わったのが8時過ぎ。今夜は釣りを諦めて、ドラッグストア「ヤックス」へ。ここはドラッグストアなのに釣具コーナーが充実していて楽園なのだ。太田さんと「お互いに無駄遣いは気を付けるべし」と固い約束を交わし、店内の漁具を見て回る。アタシは欲しかったオレンジのストレートワームと、赤ラメのワームをゲット。0・6グラムのジグヘッド(玉型)も購入。太田さんはシーバス用のルアーとカマス用のルアーを買っていた。ううー、ここまでくるとアジングロッドが欲しいなあ。短めのロッド。あと、フロートもやってみてえし、メタルジグもやりてえよお。しかし欲求に従うことなく、自制して最低限の買い物で済ませる。夕食は太田さんが、細かく刻んだ焼きそばに佐藤のご飯を混ぜ込んだソバメシとカップ麺。太田ソバメシ、美味い。炭水化物ミーツ炭水化物なのに美味いのだ。朝釣りに備え寝る。寝る前に古今亭志ん生著『志ん生芸談』読む。
某日、内装仕事で館山遠征。5時起床でコーヒーをすすってタバコを吸って、太田さんと布良漁港へ出撃。今朝は風が強かったし珍しく濁り潮で、いつも透明度の高い布良の感じとは違っていた。シーバスもあまり見当たらず期待をしていたのだが、なかなかアタリがない。6時過ぎにアタリがあって合わせたがバラしてしまう。すぐに投げようと焦ったら、強風にラインが流されて派手にバックラッシュしてしまった! チクショー! やっとアタリがあったのになあ。ガッツリ絡んでしまったラインを切ってつなぎ直しているうちに、雨まで降ってくる。ううー、最悪だわ。本日は切り上げる。残念だけど仕方ねえな。しかし布良漁港は魚種も豊富で面白い。水も綺麗でいい港だわ。あと、太田さんに教えてもらった「旅館たろべ」の前の海(下原漁港塩見港区)は海水浴に絶好の遠浅で、倅を連れて来たいと思った。館山、最高だな。仕事は初のデコリエ左官。2回目まで入れる。外窓周りのコーキングもやって、ほぼガラス壁の設置が終わった。夕方、1階のコーヒー屋さんに580キロの焙煎機を運び入れる。580キロって軽自動車だよな。おじさん総出で8、9名が台車を少しずつ押してワッセワッセする。天高がギリギリで一時は「これ、下ろせないか」となったが、無理やり下ろす。ああ、入ってよかった。夜、藤田さんに経堂まで送ってもらう。藤田さんは農大の造園学科の出身で伸也の先輩だった。久しぶりにうちに帰る。タロとチョメは元気だが、むっちゃんがよろけていて不安になる。もう20歳に近い年齢だし、仕方ねえけどなあ。
某日、本日はF組『△』のセリフ入れ。朝、倅を小学校まで送って「カフェ・ド・クリエ」へ。セリフを入れる予定だったが、急遽『あるとしか言えない。かもしれない』の第3回掲載分の最終直しが入ってしまう。午前中、直しをして上田くんに送る。班長さんから電話。10年前の班長さんとアタシが東松原でグタグタしていた頃の事を脚本にしているそうで、あの頃の事を話す。班長さんが久しぶりにシナリオを書いているなんて嬉しい! 影山祐子さんが『さすらいのボンボンキャンディ』のパンフレットを送ってくれた。シナリオまで掲載されている豪華版。ありがたい。奥野俊作さんから『冬物語』のチラシも届いていた。午前中いっぱいは諸事こなして、午後からセリフ練習。初めて呼ばれた組なので、セリフの細かいところも気にしてキッチリ入れている。複数回やっている組だと、その組の雰囲気や監督の好みもわかるが、お初の組ってわからないのでキッチリやっておいた方がいい。2時に倅をお迎えに行って、再び歩き念仏をするつもりだったが、倅とキャッキャしているうちにお昼寝してしまう。なんだかなあ。夕方、倅の髪の毛を切りに床屋へ。千円カットが1300円になっていた。万事値上がりなり。東映の高橋くんから電話。来年の話。夜、セリフをブツブツしながら近所を歩く。寝る前にユーネクストで『チェルノブイリ』最後まで観る。我が国の原発事故ものの映画とくらべちゃコッチにわりいや。人災だけではないと原発そのものの欠点を告発した科学者(彼もユダヤ系の科学者を冷遇していた)の描き方が多層的で豊かだ。こういう役ってやりがいあるけど日本じゃなかなかないよなあ。
某日、F組『△』の前乗り予定だったが、当日入りになったので今日もセリフ練習。朝、倅を送って実家に顔を出すと、じいちゃんがおでこを擦りむいていた。朝、ベッドのそばでこけたらしい。痛々しいが、年だから仕方ねえなあ。お袋に変わってじいちゃんを送り出して、聖地霊園まで歩き念仏。久しぶりに祖父母のお墓参りをする。隣のおばちゃんの墓も一緒に掃除して草取り。線香とタバコを供える。本当はお花も供えたいが結構高いので、アタシはいつもお線香(220円)とタバコだけ。まあ、じいちゃんも理解してくれるだろう。歩き念仏しているうちに明日の芝居でアイディアが湧いて来て、急遽、ドン・キホーテで派手なボクサーパンツとタンクトップを買う。さあ、初めてのF組そして某・大御所カメラマンさんの前でこの芝居ができるだろうか? まあ、テストでやってみようっと。こうやって芝居のことを考えている時間と現場で芝居をしている瞬間が一番楽しい。出番が多い役だと色々しがらみもできてしまうのだが、1シーンのみの役って、極めて自由にできる気がする。言い方が悪いかもしれないが、無責任にやれちゃうよな。出番が少ないからやれる自由さってあると思う。夕方、倅と『鬼滅の刃』を観る。とうとう刀鍛冶の里編を見終わってしまう。うー、早く次のシーズンが観たいなあ。倅よりアタシがハマってしまったわ。夜、ここ1週間分の日記を書く。