某日、倅の授業参観だったが、朝から起き上がる事ができない。頭痛と発熱がある。時間ごとに波があってキツイ。カミさんがコロナの検査キットを買ってきて渡してくる。検査するとうっすら陽性ラインが。あちゃー。カミさんゲキ切れ。倅も学校を休む。申し訳ない。しかし食欲だけはあるので3食きっちり食ったら、カミさんが「コロナなのにそんな食ってんじゃねえ!」と怒る。たくさん食って早く治したほうがいいじゃねえか。「病人なんだからおかゆとか食え! マックとか食いたがるな!」だってマクドナルドが食いたかったんだもん。「マジで役に立たねえハゲだ」役に立たないハゲは本も読めず。ユーネクストでエレノア・コッポラ監督『ハート・オブ・ダークネス』という地獄の黙示録のドキュメンタリーをうつらうつらしながら観た。平出さんに連絡して、明日の会食をリスケしてもらう。申し訳ありません。何もできず一日中寝ていた。猫に囲まれながら寝込むアタシの部屋を見てカミさんは「本当にコジキじゃねえか」と褒めてくれた。


 

豊永 浩平著『月ぬ走いや、馬ぬ走い 』(ちくま新書)