某日、内装仕事で館山遠征。ずーっとやっている物件。始発で家を出て、東京駅6時20分発の館山行きの高速バスに乗る。8時過ぎに現場着。大工のダイゴさん、守屋文雄さん、嶺豪一くん、アタシの編成。ダイゴさんは建具の吊り込み、守屋さんはデコリエ左官。アタシと豪一で什器のクリア塗装、建具塗装等の仕上げ作業。バタバタと作業して定時に仕事を終わらせる。もちろん釣具を持参したので、みんなで夜釣りに出かける。今日は沖ノ島の手前の自衛隊横の堤防。ジグ単でワームを色々と変えて投げる。何度かアタリがあったが、ダメだった。うーん、やっぱりアジング用の竿が欲しいなあ。守屋さんはエサ釣りで何匹かあげていた。ダイゴさんと豪一もボウズ。悔しいけど、竿を出せているだけで楽しいわ。館山旅館泊。酒とつまみを持ち寄って、アタシの部屋で飲む。スーパー「おどや」で買ったイカ刺しと太刀魚の刺身が美味かった。守屋さんはいい時間でキチンと切り上げたが、ダイゴさんと豪一が12時過ぎまで居残って飲む。
某日、内装仕事で館山遠征。朝5時に起きて釣りに行く約束だったのだが、ダイゴさんは寝坊。守屋さんは不参加。明らかに寝不足の豪一と宿の前の北条桟橋で竿を出す。朝まずめで活性が高くアタリはあるがフグしか上げられなかった。うー、アジ釣りてえなあ。風が強くて1・5グラムのジグを使ったが、日が出てからは勝負にならず。残念。8時前から現場で作業。細かい仕事がまだまだ残っているが、とにかく什器と建具の塗装は終わらせたい。定時までやって、夜釣りに行く。本日は風が強いので、幾分風の当たりが良さそうな船形漁港に行く。港内は小魚がパチャパチャ水面を叩いているが、アタリなし。全く勝負にならず。悔しい。河口の合流部分で守屋さんが何匹かあげていた。やっぱりエサ釣りがいいのかなあ。帰りに河口の合流部で釣っていたおじさんに話しかけたら、70センチクラスのシーバスをあげていて驚いた。あんなのがかかったら竿ごと持ってかれそう。塗装屋さんっぽい格好をした釣りおじさんは、「こんなの小さい方だよ。俺は足が悪いから待ち伏せだしね」なんて言いながら美味そうにタバコを吸っていた。かっけえなあ。シーバスは魚というより、恐竜っぽくてちょっとおっかねえ。皆で塗装屋の釣りおじさんを讃えて宿に帰る。
某日、内装仕事で館山遠征。朝、5時前に起床し、ダイゴさんの車に集合。ダイゴさん、豪一と三人で朝釣りへ。自衛隊堤防の更に奥の、沖ノ島近くで竿を出す。本日は時間帯もよく風もそこまで強くなかったので1グラムのジグでワームを投げたら、すぐにアタリがあった。あげたらネンブツダイ。3匹くらい釣ったが全てネンブツダイだった。日が出るとアタリがなくなったので、メタルジグを使って投げる。底掛かりさせてしまって、ダイソー製の3グラムのメタルジグを2個も持ってかれた。ただ、めげずに投げていたら大きなアタリがあって、期待して巻いていたのだが岩に引っ掛けてラインを切られてしまった。本当に悔しい。ラインが0・4ミリのエステルなので上手く差配しないとすぐに岩で切られてしまう。難しいよ! でもメチャ楽しかった。午後2時まで休憩なしで作業して、帰京。バスで新宿まで戻って東宝スタジオへ。F組『M』の衣小合わせ。入り口でF監督とカメラマンの木村大作さんとお会いする。大作さんとはAさんのお家でお会いしたことと加藤組『裏アカ』でご一緒させていただいた。F監督とは初めましてだったのだが、若くて丁寧な方で驚いた。「マイ・バック・ページの頃から観ていました」なんて言ってくれて嬉しくなっちゃう。衣装の宮本マサエさんにケツを叩かれながら衣装を着る。はしゃいでいたら大作さんに「コメディじゃねえぞ!」と注意される。お声が大きいから人によっては怒られてる様に感じるかもな。や、ホントは怒ってらっしゃったのかな? マジメにやらにゃイカン! アタシは大声で「はい!」と返事してキビキビと衣装を着替えた。パタパタと終わって、井上さんと近くのタックルベリーへ。1グラムのジグヘッドを購入。帰って、倅と桃鉄勝負。『G』の後半の製本台本が届いたので読む。早めに寝る。
某日、内装仕事で館山遠征。始発で出発して東京駅6時20分発の高速バスで館山へ。8時過ぎに現場着。すぐに作業する。建具の仕上げ塗装を終わらせて、3階のタッチアップ塗装へ回る。定時まで作業して、ダイゴさん、守屋さんと3人で夜釣り。船形漁港に遠征。ケミカルライトを使ったホタルイカ型ルアーを使ったが、2回続けて岩に引っ掛けてしまいめげる。ジグ単で投げたら、2回もラインを切ってしまう。今日はダメだ、、、。何をやっても上手くいかない。残念だけどこういう日もあるよな。皆がまだ釣っていたが、アタシは早々に竿をしまって見学。守屋さんも不調で誰もあげられず。ボウズを食らって帰る。本日から館山旅館を出て、建築現場に寝袋を持ち込んで、宿泊。「おどや」で豚肉を買い込んで、ベランダでサムギョプサル。美味くて買った肉を全て平らげた。12時近くまでおしゃべりして寝る。まだ寝袋を使う寒さでもなく、寝袋をマットレスがわりにして寝る。水回りが全くないので風呂は我慢。現場に泊まるのはいいが、いつシャワーを浴びられる様になるのかしら?
某日、内装仕事で館山。朝、5時過ぎに起きて、ダイゴさん、守屋文雄さん、アタシの3人で船形漁港へ朝釣り。7、8メートルの強い風が吹いていたが強行。しかし全く勝負にならず。堤防上から魚影は見えるが、相手にされなかった。ワームを色々変えたり、メタルジグを使ったり、ルアーを投げたりしたがアタリなし。守屋さんが「餌でもアタリがない」とこぼしていたので、何をやってもダメな日だったんだな。8時前に現場に戻ってバタバタと作業。細かい仕上げ作業がたくさん残っている。休憩せずに作業。昼飯も抜く。3時のバスで帰京。神楽坂の『2nd』のスタジオで『あるとしか言えない、かもしれない』の連載2回目の写真撮影。編集長に就任した上田くんが、写真のコンセプトを決めてくれて、わざわざ私服を持ち込んでくれた。撮影後に今後の展開を話し合う。上田くんが「小判の話と金属探知機の実験をやりたい」とセッティングしてくれる事に。頼むぜ、敏腕編集長! おしゃべりを切り上げて、渋谷へ移動。ヒューマントラスト渋谷でオムニバス映画『絆ものがたり』の一編・福田浩之組『変わらない。変われない。それでも、』の上映後登壇。久しぶりに福田さんとお会いする。スクリーンでは未見だったので上映も観た。今作は福田さんと亡くなった奥さんの話を映画化している。だからこそ、上映できてお客さんに観てもらえて、本当に嬉しかった。アタシも気合いを入れて臨んだし、福田さんも容赦なく演出してくれた。ニース国際映画祭で最優秀短編映画賞を受賞し、カンヌ映画でも上映されたそうだ。福田さんの執念の賜物だと思う。登壇時に福田さんの倅が先妻の写真を掲げていて、グッときてしまった。登壇後に福田さんと倅のカイトくんと話す。カイトくんは映画監督になりたいと言っているそうだ。「いいぞ、やれやれ! 映画は面白いぞ!」と無責任に言う。いつかカイトが監督になったら、使ってくれよな!
某日、無職渡世。カミさんの体調が悪い。喉風邪っぽい。「アンタはうちに不幸しか持ち込まない」と呟かれる。え? 風邪の原因もアタシですか? そのうちイスラエルの侵攻も、温暖化も全部アタシのせいにされるな。こういう時はヘラヘラしておくのが一番なのでヘラヘラしていたら、カミさんの癇に障ったらしく「アンタ、いつ出てくの? 年末までだから。早く部屋探して出てけ」と、話すのも辛そうなのにわざわざ忠告してくれる。「出てかないよ」「フザケンナ、出てけ。我慢できない」あんまり喋らせると症状が悪化するだろうから、倅を連れてマネージャーの井上さん宅で行われるバーベキューへ行く。吉祥寺で倅と買い物をして、お宅へ伺うと、すでに村上淳さんや渡辺真起子さん、瀬々敬久監督、二階堂智さん、浦浜アリサさん、キャスティングの田端さんや山下さん、ディケイドのマネージャー勢も来ていてワイワイやっている。途中から嶺豪一くんや和田光沙さんも合流する。アタシは初めてキチンと瀬々さんと飲んだが、もう最初から親しく話せる雰囲気を作ってくれて嬉しかった。瀬々さんと映画話やバカ話で盛り上がってしまい、なんだろう? アタシ、てっきり自分が瀬々組の常連俳優になったつもりになっちゃいましたよ。瀬々さんに最近よかった映画の話を聞いたら、ダヴィ・チュー監督の『ソウルに帰る』を挙げて、良さを力説してくれた。もちろん『ソウルに帰る』は観ていたし、大傑作である。監督のダヴィは友人だし、瀬々さんが褒めてくれて本当に嬉しい。しかも瀬々さんは、ダヴィのインタビューで心に残った言葉があったらしく、「手帳にメモしたから待ってて!」と言って、ふらついてずっこけながら手帳を持ち出し「(詳細失念)日本映画に足りていないのは国家への反逆心と家族への疑いだ」とメモした言葉を教えてくれた。なんて純粋なんだ。映画に対して常に考え続けているんだろうな。そんな純粋瀬々さんに「瀬々さんは、多くの映画へコメントを寄せているけどなんでですか?」って質問してみた。即答で「映画界の活性化のためだよ!」って答えてくれた。映画界の活性化のため! そんな単純明快な答えがあろうか? 「求められたらやるんだよ。マツーラも求められるだろ?」って。アタシは川瀬陽太のおじさんからも同じような答えを聞いた気がする。あ、瀬々さんと川瀬さんの関係って直系だもんな。川瀬さんも瀬々さんの影響を受けているんだろう。そしてアタシは川瀬さんの影響を受けている。いいじゃないか! 日本映画にもまだ絶えてない流れってあるんだな。求められたら邦画界の活性化のためにやるんだな! 酔っ払ってまともに立てず、クークーになっている瀬々敬久さんがメチャクチャかっこよく思えました。瀬々さん、アタシを現場に呼んでくれ! 倅は井上さんちでくつろいじゃってなかなか帰ろうとせず、結局9時近くまでお邪魔しました。楽しい会だったなあ! 井上さん、またお願いします。夜、Aさんに手紙を書いた。
某日、無職渡世。朝、カミさんが風邪なので倅の朝飯を用意する。カミさんが起きてきたので「寝てていいぞ」と優しく言ったのだが、猫のタロが隙をついて台所でビビビ(マーキング)をしたらしく、カミさんが激怒。「アンタ、台所入るなって言ったじゃん! なんで余計な事をするの? もう、頭が狂いそう!」タロがビビビをしたのもアタシのせいなのか? 掃除機をかけると「そうやって見せつけで余計な事しないで!」と怒られる。全てが裏目に出る人生なり。まあ、仕方ねえか。来世頑張るだ。午前中、倅を連れて所沢のスポッチャへ。倅が激ハマりしているメダルゲーム・釣りスピリットをやりに。倅なりに釣り方を試行錯誤していて微笑ましい。「ゴリ、やっぱり必殺技は使わない方がメダルが増える」と新たな攻略法を教えてくれる。アタシは倅が釣りスピ中、メダルを投入し続けて倅の応援をするだけのオジサン。たまに釣りスピをやりにくる子供や高校生の技を観察して、倅に伝えるのも重要な役目なり。昼過ぎに終了。プロペ通りを歩いていたら、献血の声がけをやっていたので400ミリの全血をやった。久しぶりの献血。体重が58キロだった。減量するのは大変だったけど、戻るのはあっという間だな。実家で昼飯を食う。伸也も帰宅していた。午後、溜まってしまった日記を書く。井上さんから、明日の入り時間の連絡。4時に秋津まで迎えにきてくれるそうだ。夜、新宿武蔵野館へ。麻美組『ロストサマー』の登壇。林裕太くん、橋野純平くん、麻美監督と。本編を観ていなかったので、劇場で鑑賞。昨夜の瀬々敬久監督の名言「邦画界の活性化のため」にアタシも登壇時、好き勝手喋る。果たして邦画界の活性化につながったかは不明だが、麻美監督や林くんが必死にフォローしてくれていた。打ち上げを辞して、林くんと帰る。「林くん、イイ俳優になってくれよ!」なんて偉そうに言ったりしちゃって、帰りの電車内でひとり恥ずかしくなる。
某日、某組『●』初日撮影で秩父へ。この作品は配信作品で未だ制作発表すらされていないっぽいので掲載できないのです。えー、配信作品は守秘義務に関する契約書をがっちり交わしているそうなんです。で、怒られるだけならまだしも、賠償問題なんかになっちまいやすとエライ目にあっちゃうので、こちらも作品発表時以降の掲載とさせていただきます。