某日、午前中、ダヴィからのメールで4日前に送った映像ファイルが届いていないと判明。慌てて再送するが、返事なし。海外とのメールのやり取りって難しいなあ。カミさんの祖母のお見舞いに行く時間だったので、作業を中断して、カミさんと倅とともに大宮へ。義母の車でばあちゃん家に行く。もう意識も混濁していて寝ていることが多いらしい。行った時もばあちゃんはいびきをかいて寝ていた。自分も義母もカミさんも話しかけるが、あまり反応がなかった。おじさんにお茶を出してもらってひと話していて、今年自分が本厄だったことに気付く。まあ、役者は厄払いするなって言うし、気にしてなかった。帰る前にばあちゃんとこに行って話しかけるが、反応なし。最後に「じゃあ帰るね、またくるわ」と言ったら急にいびきが止まって目をゆっくり開けたので驚いた。カミさんを呼んで話させる。ばあちゃん、「あー。あー。」と反応していたので伝わったと思う。よかった。こういうことってあるんだな。帰りに「びっくりドンキー」で飯。ハンバーグにポテサラが入っている奴が美味かった。秋津に戻って、倅を連れて実家へ。弟の伸也がきていたので、ダヴィのメールの件を相談して、グーグルドキュメントやユーチューブのリンクを貼ってメールを送る。返事はないが、やれるだけのことはやった。夜、ダヴィからメール。リンクで開けそうとの事。よかった。海外にいる友人とこうやってやり取りできるってすごいことだ。新しい手帳を買った。いつも手帳はNOLTY(ノーリツ)の見開きで月曜から日曜まで印刷された「週間メモタイプ」という奴を使っている。来年はいつもの手帳サイズより縦長の物を買った。たくさん仕事が入るようにと希望も込めて。映画を観たいがなかなか観る時間がない。結局出演している中田組も観れていない。田中邦衛さんが晩年開かれた自分の上映会で「撮影が忙しくて自分の出演作はほとんど観ていない」と言っていたが、そうなりたいもんだ。もちろん、まだまだだが。寝る前にAさんに手紙を書いた。釜山映画祭の事。

 某日、内装仕事で工房。月曜日だったからか、ぼーっとしていて携帯を忘れる。駅への道中に気付くが、面倒だったのでそのまま仕事に行く。通勤時に井上靖著『孔子』を読むが、やっぱり途中で飽きてしまう。前回も飽きてしまった。井上靖の最後の長編(82歳でこれを執筆したってだけですごい)だが、なんだろう?飽きてしまう。まあ、まだ読む時期じゃないのかも。工房では什器造作。スケールを新しく買うが、いきなり壊してしまう。本当にショック。意気消沈していたら、伊藤くんが「明日、スケール買ってあげますよ」と言ってくれる。夜、岡部たかしさんから電話。夙川アトムさんが連絡先を教えてとのこと。もちろんですと答える。班長さんから電話。しんさんからも電話。某組の方言テープが全然こない。台詞量があるのでさすがに心配になってくる。奥野さんから連絡。助成金が降りたら12月の頭に撮影したいとのこと。現状、城定組のスケジュールラインなのでなんとも言えないが、奥野組も楽しみだ!

 某日、内装仕事で工房。伊藤くんと造作作業。朝イチでビバホームに買い出しに行って、スケールを購入。新しいスケールを手にルンルン気分で什器を組み立てる。昼は久しぶりにスリランカ料理の「タップロボーン」でワンプレートの2種カレー大盛り。メチャ美味い。なんと言うか毎日食っても飽きないだろう。スリランカはインドの南の島国。倅を連れて行ってみたいなあ。夕方、夙川アトムさんから連絡あり。近日会って話すことになった。夜、ようやく某組から水戸弁の方言テープが送られてくる。演出部の江尻くんがやっているのだが、芝居していてふざけちゃっている。ちょっと愕然とした。今まで映画をやっていて、方言テープはイントネーションを確認するものだからなるだけフラットに録音してくれたものしかなかった。しかし、今回は怒鳴ったり芝居しちゃってる。すぐに連絡すると怒鳴っちゃいそうだからやめる。

 某日、朝、江尻くんに方言をフラットに入れ直すようにメールする。西麻布に移動して『ガンニバル』のアフレコ。撮影時に声ががれてしまったため、一言だけ録音し直す。久しぶりに藤倉さんと川井さん、大西さんに会う。上がりがいいらしく、プロデューサーもご機嫌だった。一言だけのアフレコだったので、あっという間に終わってしまう。江尻くんから電話。怒らないように我慢していたが、途中で切れてしまう。すぐに某からも電話。標準語に直すとかズレたことを言うので、かったるかった。馴れ合いで仕事をしちゃいけない。体制がひどいし、準備が間に合っていないのも分かるが、それを言い訳にするくらいならやらなきゃいい。渋谷の美学校に移動して、張元組『ゆめのまにまに』試写を観る。村上淳さんや井上さんが絶賛していたので期待していたが、自分は某俳優の芝居が合わず、悔しかった。張元さんは演出が丁寧だし粘ってくれる監督なので、それでこれじゃあしょうがないよなあ。監督は俳優の芝居を演出して、1を10に上げることは出来る。しかし0を1にすることはできないのだ。ただ、班長さん、遊屋くん、澁谷さん、淳さんは映画を豊かにしていたなあ。さすがだ!豪徳寺に移動して、カンボジアのクルーにお土産で豆招き猫を購入。そのまま川瀬陽太おじさんのうちに遊びに寄る。夜、某組の修正版方言テープが来る。

 某日、内装仕事が現場都合で休みになる。朝、倅を保育園に送って、アルチュールとダヴィに手ぬぐい、クルーに招き猫を渡してもらうため、遠藤雄弥くんに郵送。12月1日のフィルメックスでダヴィの新作を観るためチケットを取る。某と電話。昨日のことを話し合いわだかまりを解く。ジロを病院へ。経過観察と20日分の薬をもらう。結構な金がかかる。注文していた鈴木志郎康著『oh today 嘔吐泥』が届く。詩集ではなく散文集。詩集も買わなきゃなあ。ただ、古本だともちろんご遺族に印税が入るわけでもなし、申し訳ない。夕方、新宿へ。西口の喫茶店「ピース」で夙川アトムさんとお茶。夜、某組のセリフに手をつける。

 某日、内装仕事で工房へ。朝から神田ー門仲ー恵比寿と各地で残作業。残作業なのか追加なのかよくわからない。昼飯は神田のトンカツ屋「大和」へ。これが大当たりだった。ちょっと裏路地に入った小さくてわかりにくい店なのだが、爺さん婆さんと倅の三人でやっている。カツライスが有名らしいが、カツライスって何かわからなくてカツ丼大盛りを頼む。まさに正しいカツ丼で、甘じょっぱいタレが特徴的。これを取調室で出されたら、やってなくても自白しちゃうな。婆ちゃんが「たくさん盛っといたからねえ」なんてウレチイ事を言いやがる。レジスターも年代物で、ボタンが真鍮のスイッチみたいなやつで、現役で使われていた。驚いていると婆ちゃんが「みんな写真撮って行くんだよ」なんて言っていた。確かに写真を撮っておけばよかったな。夜、帰るとジロの息が荒くなっている。カミさんが明日、病院に連れて行くことになる。

 某日、朝からジロは調子が悪そう。なるべくそばで様子を見る。午前中、渋谷に出てマネージャーの井上さんと落ち合い、昼飯にパスタを奢ってもらう。よもやま話をして、日下組の衣装合わせへ。本読みはお断りする。現場で芝居をしたら絶対変わるし、より豊かなシーンにするために色々やるべきだし、本番での一回性を信じようじゃないか!ピンク映画の衣装合わせなんかでよく言われていた「あとは現場で!」って大らかさ(適当さ)がある方が、豊かになる可能性がある、ような気がするのはアタシだけかな?帰って、ジロを引き取りに。やはり胸水を抜いた。今日は大人しかったらしく300cc抜けたと獣医さんにボウルに入った「濁ったピンク色の胸水」を見せてもらう。この先生は循環器系の専門医。先日、岡田先生も「胸水を抜くなら彼がいい」と仰っていた。ジロ、帰ると飯も食わずに寝込む。ゼーゼー喉なりみたいな音をさせているが大丈夫だろうか?辛そうなので投薬はやめる。飯も食わないし水も飲まない。心配でセリフもやりにいけず。夜、「水戸弁の参考にオススメ映画ありますか?」とスコーレの坪井さんにお尋ねすると、今井正監督の『米』を勧められた。本日、DVDが届いたので観る。傑作!今井正をきちんと観ないといかんな。木村功がよかったし、中原ひとみが可愛い。脳梗塞で半身不随の加藤嘉と、一家を支える望月優子がバツグンだった。素晴らしい映画だ。ああ、結局今日もセリフに手をつけていない、、、。

 某日、ジロ、飯食わず。餌場まではヨタヨタ来るが、口をつけない。喉なりの音は止まったが、明らかに調子が悪そう。朝、利尿剤だけは飲ませるが、久しぶりによだれを垂らす。午前中、所沢のドトールで脚本を読み、聖地霊園までセリフ念仏。取り敢えず、明後日の撮影分は入った。方言もなんとなく入った。某組のシナリオは余白があるので、色々とアイディアがわく。久しぶりに祖父母の墓参。カラスが来たのでカバンに入っていたサラミを投げてやったら食った。しばらく墓前でぼーっとする。夜、ジロが飯を食わないので好物の缶詰を買って来るが全く食わない。目に見えて痩せて、ヨタついている。明日から撮影で、しばらくうちにいないので余計心配になる。義理の祖母も数日かもしれないと連絡あり。仕方ねえなあ。カミさんが参ってしまっているので、発作が起きないかも心配だ。